「2世帯近居」

子育て、高齢者の問題を色々抱えるなか、子育て世帯と祖父母世帯が近くに住み助け合う「近居」を後押しする自治体が増えています。
子育てを支援し、若い世代を呼び込もうと、住宅購入費や転居費用の一部を助成したり、家賃の割引をする賃貸物件も出てきています。

東京都千代田区では「次世代育成住宅助成」というものがあります。これは子育て世帯の流出を食い止め区外から人を呼び込むため、2007年度から祖父母世帯との近居などに助成を始めました。祖父母世帯が区内に5年以上居住していることなどが条件で、賃貸でも分譲でも応募でき、助成額は世帯人数と居住年数で異なり月額6000円~80000円で期間は最長8年です。

東京都北区でも2007年度から近居のための住宅取得費に対して最大20万円を助成しています。

東京都品川区は2011年度から近居のための転入者には、区内の商業施設などで使える最大10万円分のポイントを付与しています。

他に兵庫県神戸市では昨年度から転居費を最大10万円助成。
島根県奥出雲町では今年度から同じ公民館の区域に住むことを条件に、住宅購入に最大50万円の助成を始めました。

独立行政法人都市再生機構(UR)も昨年9月「近居促進制度」を開始しました。
子育て世帯や高齢者世帯を支援するため、その世帯の親族世帯が同じ団地か半径2キロ以内の団地に転居してきた場合、家賃を5年間5%割引いてくれます。対象となる団地は54万戸もあります。

昨年、内閣府が理想の住まい方についてアンケートしたところ、「親子世帯で祖父母とは離れて住む」が21.7%なのに対して、「親子世帯と祖父母との近居」を挙げたのは31.8%、「同居」は20.6%でした。

適度な距離感を保ちつつ、育児や介護の支援を得られるとの期待がうかがえます。

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江戸川瑞穂

江戸川瑞穂

[監査課]
会計監査業務を担当。他の会計事務所での経歴のほか、経理としての経験を持っている。物事をポジティブに考え、どうしようではなくどうしたら良いかと気持ちの切り替えがとにかく早いことが長所。仕事以外ではサッカー観戦が好きで、TVではなく実際にスタジアムへ足を運ぶほど。自分でも身体を動かすのが好きで、娘が卓球部に入れば卓球を始め、息子がサッカー部に入ればヘディングの練習相手なる。