厚生年金の加入逃れ

厚生労働省は、2013年度末時点で、厚生年金に加入する企業は、全国に約180万社(個人事業所含む)と公表しました。

法人登記されている約449万社のうち、厚生年金に未加入の企業調査をする上で、国税庁から稼働中の法人に関する情報を受けられるよう調整を進め、適用調査対象事業所への加入指導等に集中的に取り組む方針です。

源泉所得税を納めていれば、実際に企業活動していることが明らかになるからです。

所得税を納めている企業は、2013年時点で約246万社。

厚生年金加入の約180万社との差について、厚生労働省は「加入逃れ」の可能性が高いとみているようです。

保険料負担を逃れるため、指導を受けても加入手続きを怠る企業が多く、加入逃れを防ぐため、企業に対する国税庁の徴収データを使って未加入の企業を割り出し、加入逃れ企業の把握を徹底し、加入拡大に備えるようです。応じない場合は法的措置をとるそうです。

厚生年金保険は、事業所単位で適用されます。

(1)強制適用事業所

厚生年金保険の適用事業所となるのは、株式会社などの法人の事業所(事業主のみの場合を含む)です。また、従業員が常時5人以上いる個人の事業所についても、農林漁業、サービス業などの場合を除いて厚生年金保険の適用事業所となります。

(2)任意適用事業所

上記(1)の適用事業所以外の事業所であっても、従業員の半数以上が厚生年金保険の適用事業所となることに同意し、事業主が申請して厚生労働大臣の認可を受けることにより適用事業所となることができます。

規模の大きいところから指導を徹底するそうですが、今後の労務管理には一層注意が必要ですね。

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井上 静江

井上 静江

[社会保険管理課]
給与計算、社会保険・労働保険関係などの仕事に携わる。「入社1週間で数年いるかのような雰囲気」と自ら評するキャラで、宴会の盛り上げにも一役買っている。事務所の中で誰 にも負けないことは、色の白さと目の大きさ、特技はアロママッサージ。プライベートでは、主婦業に励み、映画などでよく泣き、笑い、料理ではたくさんの具材を刻むことに没頭して、ストレスを溜めないようにしているとか。